コラム16 シャルトリュー

シャルトリュー(英:Chartreux / 仏:Chartreux)は、フランスをその原産地とするネコの一品種。ロシアンブルーおよびコラットと並びブルー(銀灰色)の御三家と称される。シャルル・ド・ゴールやコレットの寵愛を受けた猫でもあり、「ほほ笑み猫」という異称に加えて、「フランスの宝」「生きたフランスの記念碑」などの代名詞がある。
人為発生種に類される。短毛種にて毛色はブルー〔銀灰色〕。羊毛のように密生したその被毛は水をよく弾く。その密生具合についてはノルウェージャンフォレストやサイベリアンフォレストのそれとの類似が見い出されもする。
屈強な骨格に広い肩幅と厚い胸板、短めの脚、大きな頭を支えるための短く屈強で安定感のある首。大きく見開いた丸い目を持ち、その色は黄色から銅色。重量感のある胴体にほっそりとした四肢というその外観は、「ジャガイモに爪楊枝が刺さったような」との形容を受ける。あるいは「マッチ棒を刺したジャガイモ」との形容もある。
なだらかな曲線を描いた額を備える丸みを帯びた頭部と狭まった鼻面という特徴群の複合から生まれる「ほほ笑み」の表情が名高い。「ほほ笑み猫」という代名詞の所以である。
厳しい環境に適応してきた強い忍耐力を持ち、懐が深く穏やか。